市場調査大手GfKが26日発表したドイツ消費者景況感指数の6月向け予測値は8.5となり、4カ月連続で横ばいとなった。景気見通しと高額商品の購入意欲に関する指数は増加したものの、所得の見通しに関する指数が減少。全体の数値が変化しかった。
景気の見通しに関する5月の指数(6月向け予測値の算出基準の1つ)は38.5となり、前月の32.1から6.4ポイント上昇した。雇用の安定や第1四半期の高い経済成長率がプラスに働いており、ウクライナ東部で親ロシア派が独立に向けて既成事実を作り上げようとしていることは消費者の景況感に大きな影響を与えていないもようだ。
所得の見通しに関する5月の指数(同)は47.8となり、前月の52.3から4.5ポイント低下した。4月の同指数は過去最高を記録しており、その反動が出た格好。水準自体は長年の平均であるゼロを依然として大きく上回っている。
高額商品の購入意欲に関する5月の指数(同)は前月の48.6から49.5へと0.9ポイント上昇した。消費を取り巻く環境は良好な状態が続いている。