独風力発電設備大手Senvion(旧Repower、ハンブルク)の株式が市場に放出される可能性が出ている。経営不振が続く親会社の印Suzlonが資金調達目的で保有株の部分売却を検討しているためだ。Suzlonのキルティ・ヴァガディア財務担当取締役はブルームバーグ通信に、来年3月末までに売り出す可能性があることを明らかにした。
Suzlonは2007年、Repowerをめぐる株式公開買付(TOB)合戦で仏Arevaに競り勝ち、同社を傘下に収めた。その後、出資比率を引き上げ11年に完全子会社化した。
『フランクフルター・アルゲマイネ』紙によると、Suzlonは20億ドル以上の債務を抱え財務が悪化しており、Senvionの利益を可能な限り吸い上げたい考えだ。だが、Senvionの債権銀行団により同社からの利益移転を阻まれており、資金を得るためにSenvion株の放出を余儀なくされているという。