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2014/6/18

企業情報

Minimax GmbH & Co. KG―投資会社が売却―

この記事の要約

欧州投資会社IK Investment Partnersは12日、傘下の独消火器メーカーMinimax(バート・オールデスロー)の資本68%を投資会社Kirkbi(デンマーク)とIntermediate Capital […]

欧州投資会社IK Investment Partnersは12日、傘下の独消火器メーカーMinimax(バート・オールデスロー)の資本68%を投資会社Kirkbi(デンマーク)とIntermediate Capital Group(ICG、英)に売却すると発表した。取引金額は公表していないものの、IKの関係者は『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に、Minimaxの時価を14億ユーロ弱として取引を行ったと述べた。これは前年の営業利益(EBITDAベース、1億3,450万ユーロ)の10倍強に当たる。

Minimaxは老舗消火器メーカーで、1902年に消火器の販売を開始した。現在は米スウェーデン資本のTyco、米UTCに次ぐ世界3位に付けている。

IKは同社を2006年に買収した。その後、Minimaxを米同業Vikingと合併させたこともあり、Minimaxの売上規模は買収時の2倍強の12億ユーロに拡大した。MinimaxはIKの下で事業のグローバル化を進め、売り上げに占める国内事業の割合は約80%から40%以下に低下したという。

MinimaxにはIKのほか、元オーナー一族のグロース家が約20%、経営陣が12%をそれぞれ出資している。

Kirkbiは玩具メーカーLEGOのオーナーが運営する投資会社。