ロシア最大手銀行の国営Sberbank(ロシア貯蓄銀行)がドイツ市場に参入する。欧州事業の統括責任者であるマーク・アーノルド氏が12日明らかにしたもので、今夏にも「Sberbank Direct」ブランドでダイレクトバンキング事業を開始する。独金融監督庁(BaFin)の承認をすでに得ているという。
ドイツでは個人顧客事業を展開、企業向け事業は行わない。どのような商品を販売するかは決定していないものの、実店舗型の銀行よりも手数料を低く設定し、競合から顧客を奪い取る意向だ。
経済が堅調で欧州最大の経済規模を持つドイツに進出する国外の金融機関は近年、増加傾向にある。消費者が持つ個人資産の魅力が大きいためで、競合の露VTBもすでにダイレクトバンキング事業を展開している。