メディア大手の独Axel Springer(ベルリン)は19日、フランスの検索サイト会社Qwant.comに20%出資したと発表した。プリントメディア市場の縮小とそれに伴う3行広告市場の縮小を受けてインターネット事業を強化する戦略に沿った措置。Axel Springerのマティアス・デップナー社長はネット検索市場における米Googleの支配力に懸念を示しており、Googleに対抗するための措置とみられている。
Qwant.comは従業員25人のスタートアップ企業で、パリに本社を置く。フランス語版の検索サービスを2013年に開始、ドイツ語版も今年3月に立ち上げた。利便性の高いサービスを提供しているという。
Axel Springerは出資額を明らかにしていない。ロイター通信が消息筋の情報として報じたところによると、100万ユーロのケタ台の前半から半ばという。