ドイツ連邦統計局が6月27日発表した同月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比の上昇率が1.0%となり、前月の同0.9%を0.1ポイント上回った。エネルギー価格の下落率が前月の0.8%から0.3%に縮小したほか、サービス部門の上げ幅が同1.4%から1.6%に拡大したことが大きい。ただ、インフレ率は欧州中央銀行(ECB)が適正とする2%弱を大きく下回っており、低インフレから脱却する見通しは立っていない。
昨年から今年2月にかけて高騰が続いた食料品は3月以降、価格が落ち着いており、6月は横ばいにとどまった。
消費者物価は前月比では0.3%増となり、3カ月ぶりに上昇した。
欧州連合(EU)基準の物価変動率は前年同月比がプラス1.0%、前月比がプラス0.4%だった。
一方、EU統計局ユーロスタットが30日に発表したユーロ圏の同月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比0.5%となり、前月と同水準の低い上昇率にとどまった。