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2014/7/2

総合 - ドイツ経済ニュース

輸入物価の下げ幅縮小、5月2.1%に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が6月27日発表した2014年5月の輸入物価指数は前年同月比2.1%減となり、1年前の水準を17カ月連続で下回ったものの、下げ幅は13年2月以降で最小となった。前月比はプラスマイナス0%で、4カ月続いた低 […]

ドイツ連邦統計局が6月27日発表した2014年5月の輸入物価指数は前年同月比2.1%減となり、1年前の水準を17カ月連続で下回ったものの、下げ幅は13年2月以降で最小となった。前月比はプラスマイナス0%で、4カ月続いた低下にひとまず歯止めがかかった格好だ。

物価の最大の押し下げ要因はこれまで同様エネルギーで、前年同月を4.4%割り込んだ。天然ガスと石炭がそれぞれ16.5%減、13.0%減となり、全体が強く押し下げられた格好。石油製品の下げ幅は0.6%にとどまり、原油は1.1%上昇した。エネルギーを除いたベースの輸入物価は前年同月比1.6%減だった。

鉱石は前年同月を16.6%下回った。低下率は鉄鉱石で21.6%と特に大きく、非鉄金属鉱石も8.5%に上った。

金属は4.3%減で、粗鉄・鉄鋼・鉄合金は2.9%減、非鉄金属は5.5%減だった。粗ニッケルは15.7%増と大幅に上昇している。

穀物は11.3%減少した。コーヒー生豆は13.8%増で、牛乳・乳製品も5.2%増加した。

5月の輸出物価は前年同月比0.6%減となり、1年前の水準を14カ月連続で下回った。前月比は横ばいを保った。