総合医療大手の独フレゼニウスは6月27日、人工透析子会社フレゼニウス・メディカル・ケア(FMC、バート・ホンブルク)が米国で計2件の買収を行うと発表した。現地事業の幅を広げる狙い。
勤務医のネットワークであるサウンド・インパティエンツ・フィジシャンズの過半数資本を約6億ドルで取得する。サウンド・インパティエンツ・フィジシャンズは計100以上の病院の医師1,000人強を抱える。FMCはこの買収により人工透析サービス事業を強化する意向だ。買収手続きは10日以内に終了する見通しという。
同社はこのほか、イリノイ、テキサス州で救急病院14カ所を運営するメドスプリング・アージェント・ケア・センターズを傘下に収める。メドスプリング・アージェント・ケア・センターズは生命に危険のない緊急患者を専門に取り扱っている。取引金額は明らかにしていない。