旅行大手の独TUI(ハノーバー)は6月27日、英子会社TUIトラベルを吸収合併することで合意したと発表した。合併により、シナジー効果を引き出す考え。TUIは現在、同子会社に54.48%出資している。
合併は株式交換方式で実施。TUIトラベル株1株につきTUIの新株0.399株を割り当てる。TUIトラベルのピーター・ロング社長は合併後、TUIのフリッツ・ヨウセン社長とともにTUIの共同社長となる。
TUIは2007年、英同業ファースト・チョイスと旅行事業を統合し、TUIトラベル設立。TUIトラベルがパック旅行事業、TUIがホテル、クルージング事業を展開してきた。
両社は昨年、合併を検討したが、TUIの株価低迷を受けて見送った経緯がある。