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2014/7/23

経済産業情報

神戸牛がドイツで入手可能に、価格はキロ400ユーロ以上

この記事の要約

高級和牛「神戸ビーフ」の欧州連合(EU)向け輸出が8日、始まった。EUが神戸牛の輸出を6月に解禁したことを受けたもので、ドイツ国内では食肉卸業者アルバース(Albers、デュッセルドルフ)とオットー・グルメ(Otto G […]

高級和牛「神戸ビーフ」の欧州連合(EU)向け輸出が8日、始まった。EUが神戸牛の輸出を6月に解禁したことを受けたもので、ドイツ国内では食肉卸業者アルバース(Albers、デュッセルドルフ)とオットー・グルメ(Otto Gourmet、ノルトライン・ヴェストファーレン州西部ハインスベルク)の2社が輸入販売権を獲得。アルバースは15日から販売を開始した。オットー・グルメも近日中に市販に乗り出す。

EUは13年2月、これまで認めていなかった日本産牛肉の輸入解禁を承認した。日本がフランス、オランダ産牛肉の輸入禁止を解除したことを受けた措置で、「輸出する牛肉の食肉処理場が欧州並みの安全衛生と動物愛護基準を満たし、日本の厚生労働省が認定する」ことを条件として提示した。

日本側はこれを受け、国内の食肉処理施設がEUの衛生基準を満たすよう準備・改善に取り組み、EUの審査によってまず6月9日に和牛の承認を獲得。同24日には神戸牛の処理施設でも合格のお墨付きを得た。

アルバースとオットー・グルメはともに通販を実施、全国配送サービスを行う。オットー・グルメでは、ベルリンなど一部の都市で当日配達もできるという。同社によると、神戸ビーフの価格はキロ当たり400~500ユーロに上る。