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2014/7/30

総合 - ドイツ経済ニュース

独消費者景況感、06年12月来の高水準に

この記事の要約

市長調査大手GfKが25日発表したドイツ消費者景況感指数の8月向け予測値は前月(確定値:8.9)を0.1ポイント上回る9.0となり、2006年12月以来の高水準を記録した。同指数の上昇は3カ月連続。景気の見通しと高額商品 […]

市長調査大手GfKが25日発表したドイツ消費者景況感指数の8月向け予測値は前月(確定値:8.9)を0.1ポイント上回る9.0となり、2006年12月以来の高水準を記録した。同指数の上昇は3カ月連続。景気の見通しと高額商品の購入意欲に関する指数はやや低下したものの、所得の見通しに関する指数が1991年の調査開始後の最高を記録。全体がやや押し上げられた。景況感指数は消費者2,000人を対象に実施するアンケート調査をもとに毎月、算出される。

景気の見通しに関する7月の指数(8月向け予測値の算出基準の1つ)は前月の46.2から45.9へと0.3ポイント低下した。調査はマレーシア航空機撃墜事件の前にほぼ終了しており、同事件はほとんど数値に反映されていない。

所得の見通しに関する7月の指数(同)は前月の47.2から54.7へと7.5ポイント上昇した。雇用の安定と所得の拡大、年金支給額の引き上げが反映された。

高額商品の購入意欲に関する7月の指数(同)は51.0となり、前月の53.2から2.2ポイント下落した。前月は欧州中央銀行(ECB)の利下げで水準が押し上げられており、その反動が出た格好だ。水準自体はこれまで同様、極めて高い。