欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2014/7/30

経済産業情報

インダストリー4.0向け投資、20年には8倍に

この記事の要約

製品開発、製造、物流、顧客関係のネットワーク化を情報通信技術(ICT)の活用を通して推進するインダストリー4.0(スマート・インダストリー)向けのドイツの投資総額は2013年の3億1,600万ユーロから20年には8倍強の […]

製品開発、製造、物流、顧客関係のネットワーク化を情報通信技術(ICT)の活用を通して推進するインダストリー4.0(スマート・インダストリー)向けのドイツの投資総額は2013年の3億1,600万ユーロから20年には8倍強の26億1,600万ユーロに拡大する見通しだ。コンサルティング会社エクスパートン・グループの調査をもとに独情報通信業界連盟(Bitkom)が25日明らかにしたもので、投資額は今後、加速度的に増えていくとみられる。

同調査によると、15年の同投資総額は6億5,400万ユーロとなり、前年から54%増加する。内訳をみると、ITサービスは3億4,700万ユーロと、半分以上を占める。これにネットワークサービス(同1億2,500万ユーロ)、ICTインフラ(1億500万ユーロ)、ソフトウエア(8,000万ユーロ)が続く。

Bitkomによると、インダストリー4.0に伴う生産性向上で国内主要6産業(化学、自動車、機械、電機、農林業、情報通信)の成長率は年平均1.7%押し上げられ、生み出される付加価値は13年の3,433億ユーロから2025年には4,221億ユーロへと拡大する。