独エネルギー水道産業連合会（BDEW）は29日、国内消費電力に占める再生可能エネルギー電力の割合が上半期に28.5％（暫定値）へと達し、過去最高を更新したと発表した。再可エネ発電設備が助成政策を受けて新設されたほか、天候がプラスに働いたことが大きい。前年同期は同割合が24.6％だった。
発電量をエネルギー源でみると、風力発電は21.4％増の310億キロワット時（kWh）に拡大。太陽光発電とバイオマス発電もそれぞれ27.3％増の183億kWh、5.2％増の約220億kWhに伸びた。
一方、従来型電力の発電量は国の再可エネ優先策が響いて軒並み減少。褐炭発電は前年同期の810億kWhから約770億kWh、石炭発電は630億kWhから約560億kWh、天然ガス発電は360億kWhから約300億kWh、原子力発電は480億kWhから約470億kWhに落ち込んだ。
国内発電量に占める褐炭発電の割合は25.1％で、0.2ポイント低下した。石炭と天然ガス発電もそれぞれ1.7ポイント減の18％、1.6ポイント減の9.8％に落ち込んでいる。原子力は15.4％で、0.3ポイント上昇した。
国内の電力総発電量は3,080億kWhで、前年同期の3,200億kWhから3.8％減少した。例年に比べ気温が高く、暖房需要が減少したことが背景にあり、電力消費量も5.0％減の2,680億kWhに低下した。天然ガスの消費量は約20％減の4,457億kWhと大きく落ち込んでいる。
