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2014/8/6

企業情報

フォルクスワーゲン―1-6月期営業増益確保、投資抑制で―

この記事の要約

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)が7月31日発表した2014年1-6月期(上半期)の営業利益は61億8,600万ユーロとなり、前年同期比で7.0%増加した。為替差損の影響で売上高は0.1%増の9 […]

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)が7月31日発表した2014年1-6月期(上半期)の営業利益は61億8,600万ユーロとなり、前年同期比で7.0%増加した。為替差損の影響で売上高は0.1%増の988億800万ユーロと伸び悩んだものの、実物投資を8.8%減の35億7,800万ユーロに圧縮するなどして増益を確保。売上高営業利益率は前年同期の5.9%から6.3%に上昇した。税引き後利益は19.3%増の57億1,600万ユーロに拡大している。同社の売上高と営業利益には好業績が続く中国の合弁事業が含まれていない。

VW乗用車ブランドの営業利益は10億ユーロとなり、前年同期(15億ユーロ)から3分の1減少した。為替差損のほか、販売台数の減少と新技術へと投資が響いた格好。売上高営業利益率は3.0%から2.1%に低下した。

高級ブランドのアウディは営業利益が26億ユーロから27億ユーロに拡大したものの、新技術と国際生産網拡大に向けた投資が足かせとなり同利益率は10.5%から10.0%に下がった。高級スポーツ車ブランドのポルシェも同利益率が18.4%から17.1%に落ち込んでいる。

チェコ子会社シュコダは営業利益が74.9%増の4億2,500万ユーロへと大きく拡大。同利益率も4.9%から7.1%に上昇した。

商用車分野ではVW商用車ブランドの営業利益が13.5%増の2億8,000万ユーロに拡大。MANは前年同期の赤字(1億2,400万ユーロ)から2億2,200万ユーロの黒字へと転換した。スカニアは2.59%増の4億7,600万ユーロだった。