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2014/8/6

企業情報

DMG Mori Seiki―業績見通しを維持―

この記事の要約

DMG森精機と合併予定の独工作機械大手DMG Mori Seiki(旧ギルデマイスター)の業績が好調だ。ウクライナ、中東情勢は緊迫が強まっているものの、同社は2014年1-6月期(上半期)決算で増収増益と受注増を確保。1 […]

DMG森精機と合併予定の独工作機械大手DMG Mori Seiki(旧ギルデマイスター)の業績が好調だ。ウクライナ、中東情勢は緊迫が強まっているものの、同社は2014年1-6月期(上半期)決算で増収増益と受注増を確保。14年通期の業績見通しを据え置いた。

1-6月期の営業利益(EBIT)は6,780万ユーロとなり、前年同期比で39%増加した。DMG森精機との戦略提携のほか、独経済の安定、欧州経済の改善、米国経済の成長が業績を底支え。最終利益は46%増の4,460万万ユーロに拡大した。売上高は6%増の10億3,440万ユーロ、新規受注高は13%増の12億1,010万ユーロだった。

同社は3月、14年12月期の売上高が前期比7%増の約22億ユーロとなり、EBITも同18%増の1億7,500万ユーロに拡大するとの予測を発表した。その後、ウクライナ問題が一段と深刻化し、イスラエルでも紛争が起こるなど市場環境は悪化しているものの、同社は今回、業績予測を据え置いた。森精機との提携によりベネズエラ、フィリピン、ベトナムといった新規市場に進出しており、ロシア売上などが落ち込んでも相殺できるとみている。