ドイツ機械工業連盟(VDMA)は7月31日、独業界の2014年の実質生産高が前年比1%増の1,990億ユーロになるとの予測を発表した。昨年10月時点では同3%増を見込んでいてが、ウクライナ危機を受けて下方修正した。ロシアなど主要市場で需要が落ち込み、顧客産業の景況感も冷え込んでいるため、新規受注がこれまでの予想を下回るとみている。14年上半期の新規受注高は前年同期比で横ばいにとどまった。
6月の新規受注高は前年同月を実質8%上回った。国内は3%減となったものの、国外が14%増加。ユーロ圏は13%、ユーロ圏外は14%の伸びを記録した。国外の大幅増は大型受注の規模が大きかったことが主因。
大型受注による統計上のブレが小さい3カ月単位の比較をみると、4-6月期は前年同期を2%上回った。国内が3%増、国外が1%増だった。