ドイツ連邦経済省が6日発表した2014年6月の製造業受注指数は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月比3.2%減となり、11年9月以来の大幅下落を記録した。低下は2カ月連続。大型受注の規模が極端に少なかったことが影響しており、大型受注を除いたベースでは1.1%増加した。経済省は地政学リスクで企業が発注を見合わせている可能性があるとの見方を示した。
6月の受注を地域別でみると、ユーロ圏(ドイツを除く)が10.4%減と大きく落ち込んだ。ドイツ国内は1.9%減、ユーロ圏外はプラスマイナス0%だった。
部門別では投資財が6.4%減となり、足を強く引っ張った。ユーロ圏が19.5%減少。国内とユーロ圏外もそれぞれ3.8%、1.9%落ち込んだ。
消費財は0.4%減で、内訳は国内が3.2%増、ユーロ圏が3.7%減、ユーロ圏外が2.4%減だった。
中間財は1.6%増加した。ユーロ圏外とユーロ圏がそれぞれ6.0%、2.6%増えて全体が押し上げられた格好。国内は0.8%後退した。
第2四半期(4~6月)の製造業受注は前期(1~3月)を0.6%下回った。国内が1.0%減少、国外も0.2%縮小した。部門別では中間財が0.9%減、投資財が0.4%減、消費財が1.0%増だった。