Ifo経済研究所が25日発表した2014年8月のドイツ企業景況感指数は106.3となり、前月の108.0から1.7ポイント低下した。同指数の悪化は4カ月連続。ウクライナ、中東危機が一段と深刻化していることが反映された格好で、ハンスヴェルナー・ジン所長は「ドイツ経済の勢いはさらに弱まった」との見方を示した。
事業の現状判断を示す指数は前月の112.9から111.1へと1.8ポイント低下。直近のピークである4月(115.3)からは4.2ポイント落ち込んだ。今後6カ月の見通しを示す期待指数も前月の103.4から101.7へと1.7ポイント低下しており、直近のピークである4月(107.2)を5.5ポイント下回った。
部門別でみると、建設業を除いて現状判断と期待指数がともに後退。製造業の総合指数は13年7月以来の低水準に落ち込んだ。輸出見通しも悪化している。建設業は現状判断と期待指数がともにやや上昇した。