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2014/8/27

経済産業情報

化学業界の研究開発費、100億ユーロ突破

この記事の要約

独化学工業会(VCI)が19日発表した独業界(製薬を含む)の2013年の研究開発費は前年比8.2%増の105億ユーロとなり、初めて100億ユーロの大台に乗った。独製造業では自動車、電機業界に次いで3位に付けている。 化学 […]

独化学工業会(VCI)が19日発表した独業界(製薬を含む)の2013年の研究開発費は前年比8.2%増の105億ユーロとなり、初めて100億ユーロの大台に乗った。独製造業では自動車、電機業界に次いで3位に付けている。

化学業界(同)の研究開発要員は4万4,500人で、前年を約5%上回った。同業界全体の従業員数は増加幅が1.3%にとどまっており、メーカーが研究開発に大きな力を入れていることがうかがわれる。

VCIは技術革新競争が国際的に激化していることを指摘。他の国では研究開発に税優遇制度を適用して企業を支援しているのに対し、ドイツにはそうした制度がないとして、政府に対応を求めた。また、中小企業やスタートアップ企業は研究開発費の確保が難しいとして、ベンチャー資本の資金支援を後押しするルールの導入も要求した。