市場調査大手のGfKが8月27日発表したドイツ消費者景況感指数の9月向け予測値は8.6となり、前月の修正値(8.9)から0.3ポイント低下した。下落幅は2011年5月以来の規模。地政学リスクの増大と、ロシアとの制裁合戦が響いた格好だ。
景気の見通しに関する8月の指数(9月向け予測値の算出基準の1つ)は前月の45.9から10.4へと35.5ポイント低下した。低下幅は1980年の調査開始以降で最大。特にロシア向け輸出の減少と、欧州連合(EU)などの制裁に対するロシアの報復措置が反映された。
所得の見通しと高額商品の購入意欲に関する8月の指数(9月向け予測値の算出基準)もそれぞれ前月の54.7から50.1、51.0から49.3へと下落した。ただ、水準自体は依然としてともに高く、GfKは今年の独個人消費成長率を従来予測の1.5%に据え置いた。