ドイツ連邦経済省が4日発表した2014年7月の製造業受注指数は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月比4.6%増(暫定値)となり、13年6月以来の大きな伸びを記録した。増加は3カ月ぶり。大型受注が平均水準を大幅に上回ったことは強力な押し上げ要因となったものの、大型受注を除いたベースでも2.1%の伸びを記録した。
地域別ではユーロ圏外が9.8%増と大幅に伸びた。投資財が大きく増えたことが最大の押し上げ要因。国内とユーロ圏(ドイツを除く)はそれぞれ1.7%増だった。
投資財の受注は8.5%伸びた。ユーロ圏外は14.6%増で、ユーロ圏と国内もそれぞれ2.9%、4.0%の伸びとなった。
中間財は0.3%増。内訳はユーロ圏が2.0%増、ユーロ圏外が0.2%増、国内が0.4%減だった。
消費財は2.9%落ち込んだ。すべての地域で減少しており、減少幅はユーロ圏が5.8%、ユーロ圏外が3.3%、国内が0.8%だった。
特殊要因による統計上のブレが小さい2カ月単位の比較でみると、6~7月の受注は前の期の4~5月をやや下回ったという。