自動車大手の独ダイムラーは3日、モビリティ支援サービス子会社モーベル(Moovel、ラインフェルデン・エヒターディンゲン)が、アプリを利用したタクシー配車サービスを提供する独企業インテリジェント・アプス(Intelligent Apps)を完全買収したと発表した。モビリティ事業のグローバル化に向けた取り組みで、ルート案内サービスを展開する米ライド・スカウト(RideScout)も傘下に収める。買収金額は明らかにしていない。
インテリジェント・アプスはタクシー配車アプリ「マイ・タクシー」を使ったサービスを2009年に開始した。同アプリはダウンロード件数が1,000万件を超えており、世界的に最も利用されている配車アプリの1つという。モーベルは同社に以前から資本参加しており、今回、出資比率を引き上げた。今後はマイ・タクシーを自社のプラットフォームに統合し、サービスを拡充する。
ライド・スカウトはアプリベースのルート案内サービスを北米の約70都市で展開している。
モーベルは情報通信技術を利用して、カーシェアリングや同乗サービス、公共交通機関など様々な交通手段を組み合わせた移動サービスを提供している。