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2014/9/10

企業情報

ドイツテレコム―固定・移動通信の一体料金を導入―

この記事の要約

電気通信大手のドイツテレコム(ボン)は5日、固定網通信と移動通信を一体化した新しい料金体系「マゲンタ・アインス(Magenta Eins)」を発表した。割安感のある固定料金としたほか、付加サービスも提供。新規顧客を獲得す […]

電気通信大手のドイツテレコム(ボン)は5日、固定網通信と移動通信を一体化した新しい料金体系「マゲンタ・アインス(Magenta Eins)」を発表した。割安感のある固定料金としたほか、付加サービスも提供。新規顧客を獲得するとともに、顧客1人当たりの売り上げを拡大する戦略だ。ボーダフォンなどの競合に先駆けて一体料金を投入する。

マゲンタ・アインスは通信速度に応じて「S」「M」「L」の3種類を用意。Sは通信速度が16メガビット秒(Mbit/s)、Mは同50 Mbit/s、Lは100 Mbit/sで、料金はそれぞれ月55ユーロ、70ユーロ、80ユーロとなっている。月19.95ユーロを上乗せすると、SIMカードを1枚、追加で利用できるため、子供のいる世帯などでは通信費用を大幅に削減できるメリットがある。

ドイツテレコムは同料金体系で2018年までに約300万人の顧客を獲得する計画だ。同サービスでは、例えば競合が携帯電話の格安サービスを投入しても顧客が流出しにくい、と同社はみている。