フランクフルト国際空港を運営するフラポートは5日、スロベニアのリュブリャナ空港の資本75.5%を、国営会社を中心とするコンソーシアムから買収すると発表した。取引金額は1億7,710万ユーロ。リュブリャナ空港はバルカン各地への乗り継ぎの便が良く、フラポートは今回の買収により国際事業を一段と強化する。
フラポートはリュブリャナ空港の民営化入札に参加し、7月に落札。その後、買収に向けて独占交渉を行ってきた。今後は株式公開買い付け(TOB)を実施し、同空港を完全子会社化する考えだ。
リュブリャナ空港は利用者が順調に増えており、昨年は前年の120万人から130万人に拡大した。売上高は3,100万ユーロで、520万ユーロの利益を計上している。債務は抱えていない。
フラポートは事業の国際化を進めており、現在ペルーのリマ空港、ロシアのサンクトペテルブルク空港、トルコのアンタルヤ空港に資本参加している。