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2014/9/10

企業情報

ビルフィンガー―利益予測引き下げ、今年3度目―

この記事の要約

建設大手の独ビルフィンガー(マンハイム)は3日、2013年の利益見通しを引き下げた。下方修正は今年3度目。同社ではコッホ前社長が利益見通しを短期間のうちに2度、下方修正した責任を負って8月上旬に辞任したばかりで、同社に対 […]

建設大手の独ビルフィンガー(マンハイム)は3日、2013年の利益見通しを引き下げた。下方修正は今年3度目。同社ではコッホ前社長が利益見通しを短期間のうちに2度、下方修正した責任を負って8月上旬に辞任したばかりで、同社に対する投資家の不信感が強まりそうだ。

継続事業ベースの税引き前利益(調整済み)を従来見通しの2億500万~2億2,000万ユーロから1億6,000万ユーロに引き下げた。ヘルベルト・ボドナー社長は下方修正の理由として(1)産業向けサービス部門などで組織再編に伴う効果の表れが当初の予想よりも遅れている(2)再生可能エネルギー発電の急増を受けて電力価格が低下した結果、顧客企業が発電所の建設や近代化投資を先送りするようになった◇電力会社などが進める洋上風力発電パークの建設プロジェクトが遅延しているしわ寄せで、同発電用の鉄鋼土台を生産するポーランド工場の操業開始が遅れており、約3,000万ユーロの評価損を計上する――を挙げた。