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2014/9/24

企業情報

ヘンケル―放熱材料メーカーを買収―

この記事の要約

化学大手の独ヘンケル(デュッセルドルフ)は18日、放熱材料製造の米ベルグクエストを買収すると発表した。2016年までに売上高を200億ユーロに拡大する戦略の一環。同社はこの目標の達成に向けて最近、他社買収を積極化している […]

化学大手の独ヘンケル(デュッセルドルフ)は18日、放熱材料製造の米ベルグクエストを買収すると発表した。2016年までに売上高を200億ユーロに拡大する戦略の一環。同社はこの目標の達成に向けて最近、他社買収を積極化している。ベルグクエストの買収金額は公表しないことで合意した。取引の成立には独禁当局の承認が必要。

ベルグクエストは電子機器に投入される放熱材料(TIM)と絶縁金属基板(IMS)の有力メーカーで、電機、自動車などを主な顧客産業としている。工場を米国に5カ所、中国に1カ所持つ。従業員数は約1,000人で、昨年はおよそ1億3,000万ユーロを売り上げた。ヘンケルは同社の買収により、接着剤部門を強化するとともに、事業のグローバル化を推し進める意向だ。

ヘンケルは昨年3月、売上高を2012年の165億1,000万ユーロから16年までに200億ユーロへと拡大する目標を打ち出した。今年に入って米ヘアケア用品メーカー3社と仏殺虫剤メーカー(スポットレス)の買収計画を明らかにしている。