製薬大手のベーリンガー・インゲルハイム(インゲルハイム・アム・ライン)がドイツ本国の従業員およそ1,000人を削減する計画だ。コスト削減プログラム「ジャーニー」を受けた措置で、ドイツでは経費を15%(4億5,000万ユーロ)圧縮する。同社への取材をもとに17日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。
広報担当者はドイツの従業員数を2013年7月末の水準(1万3,122人)に引き下げる方針を明らかにした。今年7月末時点では1万4,087人に上っており、およそ1,000人を整理することになる。社内情報として同紙が報じたところによると、16年までに約600人を削減。その後2年で残りおよそ400人を整理する。
経営上の理由による整理解雇は行わず、人員削減は退職による自然減を通して進める。現在、従業員代表との間で人員整理計画の交渉を進めている。
同社は製品の特許切れや新薬開発の失敗を受けて事業見通しが悪化している。