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2014/10/1

企業情報

三菱樹脂―アルム樹脂複合板工場を独に開設―

この記事の要約

三菱樹脂は9月24日、独ヴィースバーデンでアルミ樹脂複合板工場の竣工式を行ったと発表した。同社製品「アルポリック」の欧州製造・販売拠点とする考え。 アルポリックは内外装用建築材などとして使用される製品で、これまでは日本と […]

三菱樹脂は9月24日、独ヴィースバーデンでアルミ樹脂複合板工場の竣工式を行ったと発表した。同社製品「アルポリック」の欧州製造・販売拠点とする考え。

アルポリックは内外装用建築材などとして使用される製品で、これまでは日本と米国で生産。欧州やトルコ・中央アジア市場向けは日本から輸出してきた。

だが、輸送に2カ月以上を要するうえ、為替変動の影響も大きいことから、欧州販売を伸ばすことが難しかった。欧州では建築材料の不燃基準が厳しいこともあり、三菱樹脂は不燃性に優れたアルポリック拡販余地が大きいと判断。また、東欧、トルコ、中央アジアで経済発展に伴う建築ラッシュが続いていることから、同社は昨年2月にポリエステルフィルムの製造販売を行うグループ会社(Mitsubishi Polyester Film GmbH)が拠点を置くヴィースバーデンの工業団地内にアルポリックの製造・販売拠点を設置することを決定した。投資額は約20億円(1,500万ユーロ)で、生産能力は年150万平方メートル。雇用規模は20人に上る。