鉄道コンテナリース欧州最大手の独VTG(ハンブルク)は9月29日、スイスの同業AAEを買収することで合意したと発表した。保有コンテナ数を大幅に増やすほか、鉄道と他の運送手段を組み合わせたコンビ輸送事業を強化する狙い。買収手続きは独禁当局の承認を経て来年上半期に終了する見通しという。
買収金額は債務の引き受けも含めて12億ユーロ強で、VTGはこのうち1,500万ユーロを現金、2億3,000万ユーロを売り手のAAEによる貸し付けで賄い、残りは新株26%を発行しAAEのオーナーに供与する。
AAEは従業員数が135人で、昨年は売上高が2億ユーロ強、営業利益(EBITDA)が約1億5,000万ユーロ。保有コンテナ数は約3万個に上る。VTGのコンテナ数は今回の買収により約8万個に増加し、売上高(今年)とEBITDA(同)もそれぞれ8億~9億ユーロ、最大2億ユーロに拡大する見通しだ。