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2014/10/29

企業情報

フレゼニウス・メディカル・ケア―心臓血管治療事業者を買収―

この記事の要約

独総合医療大手フレゼニウスの人工透析子会社フレゼニウス・メディカル・ケア(FMC、ホーフ・アン・デア・ザーレ)は22日、心臓血管治療を手がける米ナショナル・カーディオヴァスキュラー・パートナーズ(NCP)を買収すると発表 […]

独総合医療大手フレゼニウスの人工透析子会社フレゼニウス・メディカル・ケア(FMC、ホーフ・アン・デア・ザーレ)は22日、心臓血管治療を手がける米ナショナル・カーディオヴァスキュラー・パートナーズ(NCP)を買収すると発表した。人工透析の周辺分野で事業を強化する戦略に沿った措置。取引金額は公表しないことで合意した。

NCPは米国の6州で計21の医療施設を運営し、心臓疾患患者向けの外来治療を手がけている。2015年には売上高が2億ドルを超える見通し。

人工透析を受ける腎臓病患者のほとんどは心臓疾患も患っている。FMCがNCPを買収すると、両疾患の治療を組み合わせ治療効果を高めることができる。

FMCは米国の人工透析市場シェアが高く、人工透析病院の大規模な買収ができなくなっている。このため、透析治療の周辺分野で事業を強化しており、腎臓病患者向け血管・投薬治療の売上比率を2020年までに現在の3%から18%に引き上げる計画だ。