製薬大手のロシュは22日、バーゼル本社に今後10年間で総額30億スイスフランを投資すると発表した。スイスで最も高い高層ビルや研究開発センターを新設するほか、既存の建造物を改修・近代化。同市内で働く従業員の勤務地を可能な限り本社エリアに集約して従業員間のコミュニケーションを活発化させる意向だ。
ロシュの本社はライン川の北側のグランツァッハー通りにある。新設する高層ビルは約50階建てで、高さは205メートル。同社はオフィスビルとして利用する考えで、5億5,000万フランを投じて建設し、2021年に入居する予定だ。従業員1,700人が働くことになる。
新研究開発センターは4つの建物からなる。最も高い建物は132メートル、最も低いものは16メートル。投資額は17億フランで、21~22年の入居を予定する。研究開発要員とオフィスワーカーがそれぞれ950人働くことになる。