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2014/11/12

企業情報

パイオン―小野製薬がライセンス契約解約、麻酔薬分野で―

この記事の要約

独バイオ企業パイオン(アーヘン)は5日、小野製薬に供与していた麻酔薬「レミマゾラム」のライセンスが返還されたと発表した。小野製薬は日本における独占開発・販売権を2007年に獲得し、臨床試験を進めてきたが、戦略的な理由から […]

独バイオ企業パイオン(アーヘン)は5日、小野製薬に供与していた麻酔薬「レミマゾラム」のライセンスが返還されたと発表した。小野製薬は日本における独占開発・販売権を2007年に獲得し、臨床試験を進めてきたが、戦略的な理由からプロジェクトを中止したという。パイオンは今後、日本における同薬の認可獲得に向けてプロジェクトを自ら進めるか第3者にライセンスを供与するかを検討する。

レミマゾラムは短時間作用型の全身麻酔薬で、速やかに鎮静効果を示すとともに、投薬中止後は速やかに効果が消失するという特徴を持つ。このため小野製薬は調節性や安全性に優れているとみて、開発を進めてきた。パイオンによると、今回の小野製薬の決定は欧州と米国で進められている同薬の開発プロジェクトに影響しないという。