スイス食品大手のネスレ(ヴェヴェイ)は14日、冷凍・冷蔵食品やアイスを手がける仏子会社ダビジェルの放出方針を明らかにした。業績不振の事業を整理する戦略に沿った措置で、ダビジェルの成長を支援する投資家に売却したいとしている。売却先候補に対しては従業員、取引先、株主の利害を尊重することも求める考えだ。
ネスレのポール・ブルケ社長は昨年10月、業績不振の事業を再建ないし売却する方針を明らかにした。すでにダイエット食品事業ジェニー・クレイグの大部分や、スポーツ栄養食事業パワーバーを売却している。
ダビジェルについては2月の時点で放出観測が出ていた。ロイター通信が当時報じたところによると、ネスレは売却価格で約3億ユーロを見込んでいるもようだ。