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2014/11/26

企業情報

フラポート―ギリシャ14空港の運営権取得―

この記事の要約

フランクフルト国際空港の運営会社フラポートは25日、ギリシャの民営化当局HRDAFが実施した国内14地方空港の民営化入札に現地企業コペロウゾス・グループと共同で応札し、運営権を取得したと発表した。入札にはアルゼンチン企業 […]

フランクフルト国際空港の運営会社フラポートは25日、ギリシャの民営化当局HRDAFが実施した国内14地方空港の民営化入札に現地企業コペロウゾス・グループと共同で応札し、運営権を取得したと発表した。入札にはアルゼンチン企業ホールディング・コーポレーション・アメリカとギリシャのエンジニアリング企業メタカからなるコンソーシアムと仏建設大手ヴァンシとギリシャ企業エラクターからなるコンソーシアムも参加していたが、フラポートとコペロウゾスは提示額(12億3,000万ユーロ)が最も高く、競り勝った格好だ。

落札した14空港にはロードス島、コルフ島、ミコノス島、サントリーニ島といった有名な観光地の空港が含まれており、昨年の利用者数は計1,910万人に上った。

フラポートは事業の国際化を進めており、現在ペルーのリマ空港、ロシアのサンクトペテルブルク空港、トルコのアンタルヤ空港に資本参加している。9月にはスロベニアのリュブリャナ空港の資本75.5%を、国営会社を中心とするコンソーシアムから買収することで合意した。今回の入札では40年にわたる運営権を取得した。

ギリシャは国際通貨基金(IMF)と欧州連合(EU)加盟国から財政支援を受けた際、債務削減に向けて国有資産の民営化を義務づけられており、これに基づいて今回の入札を実施した。