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2014/12/3

総合 - ドイツ経済ニュース

輸入物価22カ月連続で低下、エネルギー除くと0.6%上昇

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が11月26日発表した2014年10月の輸入物価指数は前年同月比1.2%減となり、22カ月連続で1年前の水準を下回った。エネルギーがこれまで同様、最大の押し下げ要因となっており、エネルギーを除いたベースで […]

ドイツ連邦統計局が11月26日発表した2014年10月の輸入物価指数は前年同月比1.2%減となり、22カ月連続で1年前の水準を下回った。エネルギーがこれまで同様、最大の押し下げ要因となっており、エネルギーを除いたベースでは0.6%増加。2カ月連続で上昇した。

エネルギーは前年同月を11.3%下回った。原油(12.8%減)と石油製品(10.4%減)、天然ガス(10.5%減)が2ケタ減となり全体が強く押し下げられた格好だ。電力は9.0%減、石炭は4.1%減だった。

エネルギー以外では鉄鉱石が28.1%減と大きく落ち込んだ。非鉄金属鉱石は0.6%増で、銑鉄・鉄鋼・鉄合金も0.9%ながら上昇した。非鉄金属は6.2%高くなり、粗ニッケルでは上げ幅が23.3%に達した。

食料品ではコーヒー生豆が59.7%増と急上昇。穀物と牛乳・乳製品はそれぞれ5.8%低下した。

輸入物価指数は前月比では0.3%減となり、2カ月ぶりに落ち込んだ。エネルギーが2.9%低下。原油と石油製品の下げ幅はそれぞれ7.0%、7.2%に達した。電力と石炭は各1.7%、0.7%上昇。天然ガスは10.8%増となり、2カ月連続で上昇した。銑鉄・鉄鋼・鉄合金は0.4%減、非鉄金属は0.3%減で、粗ニッケルは7.4%落ち込んだ。

10月の輸出物価指数は前年同月比0.3%増となり、2カ月連続で1年前の水準を上回った。前月比は0.1%減だった。