食品ディスカウントスーパー大手の独リデルは10日、自社ブランドの繊維製品に有害物質を一切、投入しない方針を明らかにした。環境保護団体グリーンピースの批判を受けたため。ドイツの食品ディスカウンターのなかでは同社が初めて、グリーンピースの要求を受け入れた。スポーツ用品製造のアディダス、プーマや小売製造(SPA)大手のザラ、H&Mなどはすでに同要求を受け入ている。
グリーンピースはディスカウンターが販売するTシャツ、下着、ハンカチなどの繊維製品に危険な化学物質が含まれていないかなどを調査。この結果、リデルの商品ではそうした物質が含まれているほか、リサイクルや企業の工場労働者の賃金や労働環境などの面でも問題があることが明らかになった。
リデルの売上高は540億ユーロで、繊維製品はそのうち10億ユーロを占めている。ドイツの衣料品販売市場では8位に付ける。