独連邦雇用庁(BA)が7日発表した2014年12月の失業者数は前年同月を11万人下回る276万4,000人となり、12月としては東西ドイツ統一後の最低を記録した。景気の低迷は雇用情勢に影響しておらず、BAのフランクユルゲン・ヴァイゼ長官は、労働市場は堅調だとの見方を示した。
前月比では失業者数が4万7,000人増加した。12月は例年、失業者数が拡大しており、季節要因を加味した実質では2万7,000人減少した。失業率は6.4%だった。
求人件数は49万8,000人で、前年同月を5万7,000人上回った。クリスマス商戦を受けて専門人材は特に交通・物流、流通分野で不足。これにメカトロニクス、エネルギー・電機、金属、機械・自動車、ヘルスケアが続いた。求人指数BA-Xは前月を4ポイント上回る181となり、これまでに引き続き上昇した。
14年の平均失業者数は289万8,000人で、前年を5万2,000人下回った。失業率は6.7%だった。
一方、連邦統計局が5日発表した14年の就業者数は前年比0.9%増の4,259万8,000人となり、過去最高を8年連続で更新した。