米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)の独子会社オペル(リュッセルスハイム)は7日、2014年の欧州販売台数が前年比3%増の107万6,000台(暫定)となり、11年以来の高水準を回復したと発表した。販売増は2年連続で、市場シェアは約0.1ポイント増の5.74%に拡大した。欧州市場の成長率は約2%にとどまっており、同社は市場を上回るスピードで販売を伸ばしたことになる。
ドイツ、英国、フランス、イタリア、スペインの西欧主要5カ国を含む計15以上の国で販売増を確保。ポーランドでは増加率が42%に達し、アイルランド(同33%)とポルトガル(28%)でも高い伸びを記録した。ロシアは市場低迷の影響で大きく落ち込んだという。
15年は1月にまず新型「コルサ」を発売。夏には新モデル「カール」、年末にはコンパクトカー「アストラ」の新型車をそれぞれ市場投入する。同社は18年までに新モデル27種類、新エンジン17種類を投入し、22年にはシェア8%を獲得する目標だ。