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2015/2/18

企業情報

ドイチェ・ヴォーネン―競合にTOB―

この記事の要約

独不動産大手のドイチェ・ヴォーネン(フランクフルト)は15日、墺競合コンヴェルト・イモビリエン・インベストに対する株式公開買い付け(TOB)計画を発表した。両社はドイツの大都市圏を中心に住宅不動産を保有・運営しており、ド […]

独不動産大手のドイチェ・ヴォーネン(フランクフルト)は15日、墺競合コンヴェルト・イモビリエン・インベストに対する株式公開買い付け(TOB)計画を発表した。両社はドイツの大都市圏を中心に住宅不動産を保有・運営しており、ドイチェ・ヴォーネンは買収により大都市圏のポートフォリオを拡充する考えだ。

コンヴェルトを1株当たり11.50ユーロで買収する。これは過去6カ月間の加重平均株価に21.5%上乗せした水準で、前営業日(13日)の終値を約5%上回る。コンヴェルトの時価を約9億8,000万ユーロとしたことになる。50%プラス1株以上の確保がTOBの成立条件で、すでに複数の大株主から合わせて約25%を譲り受けることを取り決めた。TOBに応じる大株主のハーゼルシュタイナー家が今後も5.1%を保有する方針のため、ドイチェ・ヴォーネンがコンヴェルトを完全買収することはない。

ドイチェ・ヴォーネンは一昨年も競合のGSWイモビリエンをTOBで買収した。