車椅子メーカーの独サンライズ・メディカルを投資会社エキストンが売却するもようだ。消息筋の情報として18日付『フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)』紙が報じたもので、すでに売却候補先の模索を投資銀行マッコーリーに委託したという。関係各社はコメントを控えている。
サンライズは西南ドイツのマルシュに本社を置く企業で、世界130カ国以上で製品を販売している。従業員数は1,800人。米国売上が全体の3分の1以上を占め、ドイツの同7分の1を大きく上回る。
エキストンは同社を2012年末に買収した。出資比率は86%で、残りは経営陣が保有している。
買収当時のサンライズの年商は当時2億7,500万ユーロだった。15年6月通期には3億5,000万ユーロを超える見通しで、順調に事業が拡大していることが分かる。同期の売上高営業利益率(EBITDAベース)を14%強と予想しており、EBITDAは約5,000万ユーロとなる計算。
FAZ紙によると、同業界ではEBITDAの9倍が企業の一般的な時価に相当し、これをもとに同社の時価を計算すると4億5,000万ユーロに上る。