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2015/2/25

企業情報

フォルクスワーゲン―タイ工場設置を当局許可―

この記事の要約

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)がタイで申請していた乗用車工場の建設計画を現地当局が承認した。タイ高官の発言として独経済誌『ヴィルツシャフトボッヘ』が21日報じ、同社が追認したもので、VW取締役 […]

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)がタイで申請していた乗用車工場の建設計画を現地当局が承認した。タイ高官の発言として独経済誌『ヴィルツシャフトボッヘ』が21日報じ、同社が追認したもので、VW取締役会がゴーサインを出せば建設に向けて正式に動き出す。競合トヨタ自動車に大きく後れをとっている東南アジア市場で追撃を開始することになる。

VWは昨春、タイ投資委員会(BOI)の自動車メーカー誘致プログラムに応募した。同プログラムは◇投資額が65億バーツ(1億7,500万ユーロ)を超える◇年10万台以上を生産する◇生産する車両の燃費が走行100キロメートル当たり4.3リットル以下◇排ガス性能が「ユーロ5」以上――の条件を満たせば、輸入部品・機械の関税が6年間、免除されるというもの。

同誌によると、VWは現在、バンコクから車で1時間ほど南に下ったチョンブリー近辺で新工場の候補地を模索中。チョンブリーにはオートバイ子会社ドゥカティの工場がある。乗用車工場の投資額は10億ユーロと推定されている。