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2015/3/25

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ゼネラル・モーターズ―露サンクトペテルブルク工場閉鎖―

この記事の要約

自動車大手の米ゼネラル・モーターズ(GM)は18日、ロシア事業の大幅縮小方針を発表した。欧米の対ロ制裁を受けて現地通貨ルーブルの価値が急落し、自動車需要も大きく後退しているため。同国市場の回復が長期的に期待できないと判断 […]

自動車大手の米ゼネラル・モーターズ(GM)は18日、ロシア事業の大幅縮小方針を発表した。欧米の対ロ制裁を受けて現地通貨ルーブルの価値が急落し、自動車需要も大きく後退しているため。同国市場の回復が長期的に期待できないと判断した。

サンクトペテルブルク工場を年央に閉鎖するほか、現地企業GAZへの生産委託(シボレー車)を年内に打ち切る。また、シボレーの大衆車と欧州ブランド・オペルのロシア販売を年末で中止。同地での販売を高級ブランド・キャデラックと、シボレーの高級車(「コルベット」「カマロ」「タホ」など)に絞り込む。

GMはロシアでオペル、シボレー、キャデラックの3ブランドを展開している。昨年の販売実績はオペルが前年比20%減の6万4,985台、シボレーが29%減の12万3,175台、キャデラックが12%減の1,324台。今年2月のオペルの販売台数は前年同月比86%減の912台と大きく落ち込んだ。

サンクトペテルブルク工場では昨年8~10月の操業日数を計16日に削減。勤務体制を1日1シフトとし、従業員2,000人の4分の1を整理した。今年2月にも3月23日~5月15日の約2カ月間、生産を停止すると発表しており、生産を再開せずに閉鎖するもようだ。

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