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2015/3/25

企業情報

SGLグループ―赤字幅縮小―

この記事の要約

炭素製品大手の独SGLグループ(ヴィースバーデン)が18日発表した2014年12月期決算の最終損益は2億4,700万ユーロの赤字だったものの、赤字幅は前期の3億1,700万ユーロから縮小した。コスト削減が奏功した格好で、 […]

炭素製品大手の独SGLグループ(ヴィースバーデン)が18日発表した2014年12月期決算の最終損益は2億4,700万ユーロの赤字だったものの、赤字幅は前期の3億1,700万ユーロから縮小した。コスト削減が奏功した格好で、14年12月期は8,800万ユーロの圧縮に成功。同社は今回、今年末までに計2億ユーロコストを削減するとした従来目標を2億4,000万ユーロに引き上げた。コスト削減方針を打ち出した13年12月時点では1億5,000万ユーロを目指していた。

14年12月期の売上高は13億3,560万ユーロで、前期を6.1%下回った。主力製品である黒鉛電極の価格低下が響いた格好。

カーボン繊維部門の売上高は17.9%増の2億9,640万ユーロと好調だった。SGLは自動車大手BMWと共同でBMWの電気自動車(EV)向け炭素繊維複合材料を生産。同EVの需要が堅調なことから売り上げが伸びた。同部門の営業損益(EBITベース、調整前)は赤字幅が前期の2,750万ユーロから2,250万ユーロに縮小した。

15年12月期は売上高で横ばいを見込む。最終損益については赤字幅が5,000万ユーロに縮小するとみている。16年12月期には収支トントンを確保する目標だ。

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