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2015/3/25

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ケーニッヒ&バウアー―予想前倒しで黒字転換―

この記事の要約

印刷機械世界2位の独ケーニッヒ&バウアー(KBA、ヴュルツブルク)が20日発表した2014年12月期決算の最終損益は30万ユーロの黒字となり、前期の赤字(1億5,370万ユーロ)から大幅に改善した。コスト削減が奏功。経営 […]

印刷機械世界2位の独ケーニッヒ&バウアー(KBA、ヴュルツブルク)が20日発表した2014年12月期決算の最終損益は30万ユーロの黒字となり、前期の赤字(1億5,370万ユーロ)から大幅に改善した。コスト削減が奏功。経営陣の予想よりも早く黒字転換を果たした。13年12月期は人員削減などのコストがかさみ赤字に転落していた。

14年12月期の売上高は前期とほぼ同水準の11億10万ユーロ。枚葉印刷機部門が3%増の5億9,060万ユーロに拡大したものの、輪転・特殊印刷機部門が3%減の5億950万ユーロに後退した。営業損益(特別項目を除く)は1,410万ユーロの黒字で、前期の赤字(1億3,070万ユーロ)から改善した。

地域別の売上比率をみると、「ドイツを除く欧州」は前期の30.1%から35.5%へと大きく上昇し、アフリカ/ラテンアメリカも11.8%から13.5%へと伸びた。ドイツは17.9%から16.4%に後退。アジア/太平洋と北米もそれぞれ27.4%から23.9%、12.8%から10.7%に落ち込んだ。

世界の印刷機械市場はインターネットの普及を背景とする新聞需要の後退を受けて縮小が続いている。KBAはこれに対応して生産能力を削減し、16年12月期からは恒常的に利益を出せるようにする計画だ。

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