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2015/4/1

総合 - ドイツ経済ニュース

3月失業者数が91年以来の低水準に

この記事の要約

ドイツ連邦雇用庁(BA)が3月31日発表した同月の失業者数は前月を8万5,000人下回る293万2,000人(ドイツ基準)となり、3月としては1991年以来の低水準を記録した。春の到来を受けて屋外労働などの需要が増えたほ […]

ドイツ連邦雇用庁(BA)が3月31日発表した同月の失業者数は前月を8万5,000人下回る293万2,000人(ドイツ基準)となり、3月としては1991年以来の低水準を記録した。春の到来を受けて屋外労働などの需要が増えたほか、景気が安定していることが大きく、BAのフランクユルゲン・ヴァイゼ長官は「失業するリスクは極めて低い」との見方を示した。

失業率は6.8%で0.1ポイント低下した。季節要因を加味した失業者数は前月を1万5,000人下回った。

求人需要はこれまでに引き続き強く、3月の求人件数は前年同月を6万6,000件上回る54万2,000件に達した。求人指数BA-Xは前月から1ポイント増の184に上昇した。専門人材はメカトロニクス、エネルギー・電機、流通、金属、機械・自動車業界で最も不足。これに交通・物流、ヘルスケア業界が続いた。

ドイツは欧州連合(EU)加盟国のなかで失業率が最も低く、欧州統計局ユーロスタットが同日発表した2月の数値は4.8%(EU基準)にとどまった。2位以下はオーストリア(5.3%)、ルクセンブルク(5.8%)、マルタ(5.9%)の順。

失業率が最も高いのはスペインで23.2%に上った。これにクロアチア(18.5%)、キプロス(16.3%)、ポルトガル(14.1%)が続く。イタリアは12.7%、フランスは10.6%。ギリシャなど5カ国はデータで出ていない。ユーロ圏平均は11.3%、EU平均は9.8%だった。

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