ドイツ連邦統計局が3月30日発表した同月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比0.3%増となり、2カ月連続で上昇した。インフレ率の主な押し下げ要因であるエネルギーと食料品で価格の低下率が縮小していることが大きい。前月比の物価変動率はプラス0.5%に上った。
消費者物価は1月に前年同月比マイナス0.4%となり、5年4カ月ぶりに1年前の水準を割り込んだ。石油価格の急落を受けてエネルギー価格が9.0%下がったことが最大の押し下げ要因。2月はエネルギーの下げ幅が7.3%、3月は同5.7%と縮小傾向にある。
食料品価格の3月の低下率は0.1%で、前月(0.4%)、前々月(1.3%)を下回った。
物品全体では価格が0.8%低下したものの、サービスは1.2%上昇したため、物価は上昇した。
欧州連合(EU)基準の消費者物価指数は前年同月比が0.1%増、前月比が0.5%増だった。