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2015/4/1

企業情報

フィリップス―照明事業を部分売却―

この記事の要約

電機大手の蘭フィリップス(アムステルダム)は3月31日、照明事業の一部を投資会社ゴー・スケール・キャピタルに売却することで合意したと発表した。売却手続きは独禁当局の審査を経て第3四半期に終了する見通し。フィリップスは経営 […]

電機大手の蘭フィリップス(アムステルダム)は3月31日、照明事業の一部を投資会社ゴー・スケール・キャピタルに売却することで合意したと発表した。売却手続きは独禁当局の審査を経て第3四半期に終了する見通し。フィリップスは経営資源をヘルスケア製品とライフスタイル家電に絞り込み、照明事業は分社化する方針を昨年秋に打ち出した。

LED照明部品と自動車照明事業の資本80.1%を28億ドルで売却。フィリップスは残り19.9%を保有する。今回の取引対象となった事業の雇用規模は8,300人で、世界30カ国以上で業務を展開している。2014年の売上高は約20億ドルで、売上高営業利益率(EBITDAベース)は2ケタ台に上るという。

ゴー・スケールは投資会社GSRベンチャーズとオーク・インベストメント・パートナーズが出資する企業で、LED照明と自動車照明分野の企業にはすでに出資している。今後は自動車照明事業を強化する考えだ。