独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の商用車子会社MAN(ミュンヘン)は8日、ロシアのサンクトペテルブルク工場の操業を停止していることを明らかにした。期間は3月1日から5月12日まで。現地通貨ルーブルの下落や欧米の制裁を背景に同国の自動車市場の低迷が長引いていることを受けた措置。現地報道によると姉妹会社のスカニアもサンクトペテルブルク工場で生産調整を行っている。
MANは同工場で88人を雇用し、年間で数百台単位の大型商用車を生産している。
一方、これまで操業時間を短縮してきたミュンヘン工場では13日から通常の生産体制に戻った。新規受注が回復してきたため。独ザルツギター、墺シュタイル両工場では3月初旬に操短を打ち切った。