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2015/4/22

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エミレーツ航空―A380のエンジンをロールスロイスに初発注―

この記事の要約

アラブ首長国連邦のエミレーツ航空は17日、同社が運航するエアバス「A380」のエンジンを英ロールスロイスに発注したと発表した。A380のエンジンをロールスロイスから調達するのは今回が初めて。これまでは米ゼネラル・エレクト […]

アラブ首長国連邦のエミレーツ航空は17日、同社が運航するエアバス「A380」のエンジンを英ロールスロイスに発注したと発表した。A380のエンジンをロールスロイスから調達するのは今回が初めて。これまでは米ゼネラル・エレクトリック(GE)とプラット・アンド・ホイットニーの合弁会社から供給を受けてきた。

2013年のドバイ航空ショーで発注したA380、50機のエンジンをロールスロイスに発注した。取引金額は長期の保守サービスを含めて92億ドル(87億ユーロ)で、ロールスロイスにとっては過去最大の受注。これら50機は2016年から運行が始まる。

A380のエンジンにはロールスロイスが開発した「トレント900」とGE/プラット・アンド・ホイットニーの「GP7200」の2種類がある。トレント900では飛行中に発火するなどの故障事故がこれまでに数度、起きているものの、エミレーツのティム・クラーク社長は「トレント900の性能は一貫して改善されてきた」と指摘。この点がロールスロイスに白羽の矢を立てる決定的な要因になったと述べた。

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