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2015/4/29

総合 - ドイツ経済ニュース

独企業景況感6カ月連続で改善

この記事の要約

Ifo経済研究所が24日発表した4月のドイツ企業景況感指数は前月の107.9から108.6へと0.7ポイント上昇し、昨年6月以来の高水準に達した。改善は6カ月連続。中国、ロシア、ブラジルなど主要新興国の景気は低迷している […]

Ifo経済研究所が24日発表した4月のドイツ企業景況感指数は前月の107.9から108.6へと0.7ポイント上昇し、昨年6月以来の高水準に達した。改善は6カ月連続。中国、ロシア、ブラジルなど主要新興国の景気は低迷しているものの、ユーロ安の効果で相殺されているもようだ。Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は「ドイツ経済の上昇基調は続いている」との見方を示した。

事業の現状判断を示す指数が前月の112.1から113.9へと1.8ポイント上昇し、全体が押し上げられた。今後6カ月の見通しを示す期待指数は103.5で、前月の103.9から0.4ポイント低下。6カ月ぶりに落ち込んだ。

部門別でみると、製造業は6カ月連続で改善。期待指数はやや低下したものの、現状判断指数は大きく上昇した。工場稼働率は84.4%で長年の平均を1ポイント上回っている。

卸売業は期待指数が大きく上昇し、現状判断はやや悪化。小売業は両指数とも落ち込んだ。

建設業は現状判断が大幅改善、期待指数がやや悪化で、全体では7カ月ぶりに改善した。